Chapter 01「時間が解決する」が、当てはまらないこともあること
ペットロスについて検索すると、「時間が解決します」という言葉によく出会います。多くの場合、それは正しい言葉です。けれど、すべての方に当てはまるとは限りません。
数ヶ月、あるいは一年以上経っても、写真が見られない/名前を口に出せない/涙が止まらない状態が続いている方は、決して少なくありません。これは「弱いから」でも「執着しているから」でもなく、その子との結びつきが、それだけ深かったことのサインです。
まず、ご自身を責める必要はありません。けれど、「時間さえ経てば」という言葉に、もう何ヶ月も裏切られ続けている方は、少しだけ別の手の打ち方を始めてもいい時期に入っています。
Chapter 02深いペットロスに見られる、5つのサイン
臨床心理・グリーフケアの領域で、深く長引いているペットロスに共通して見られるとされるサインを、整理してご紹介します。あなたの中にあるものに、近いものはあるでしょうか。
- 写真・動画・遺品を、いまだに直視できない。
- 名前を口に出すと、その日一日、引きずってしまう。
- 表向きは普通に過ごしているけれど、ひとりになると涙が止まらない。
- 友人・家族に「もう大丈夫」と嘘をついてしまう。
- 食欲・睡眠が、半年以上、元のリズムに戻っていない。
この5つのうち、3つ以上が半年以上続いている場合、「複雑性悲嘆」と呼ばれる状態に近いことがあります。これは病気ではなく、深い悲しみが整理されないまま積み重なっている状態です。専門的な助けを借りる対象になる、ということを、知っておいていただきたいのです。
涙が止まらないと話されながらお越しになる方の多くは、外ではちゃんと笑顔で過ごしていらっしゃいます。家族にも見せられないくらいの悲しみを、ずっとひとりで抱えてこられた方です。それを最初に「言葉にして、誰かに聞いてもらえる」場があるだけで、肩の力が変わっていきます。 あるアニマルコミュニケーターの先生から伺った言葉
Chapter 03心療内科とは別に、占い師に話す意味
深いペットロスにいらっしゃる方には、まず、心療内科・グリーフケアの専門家を選択肢に入れていただきたい、というのが大前提です。眠れない・食べられない状態が続く時には、医療の助けが必要なこともあります。
そのうえで、心療内科とは別に、占い師(特にアニマルコミュニケーター)に話す意味も、確かにあります。医療では扱えない「あの子の側からの言葉」が、欲しい時があるからです。
心療内科は「あなた」を整える場所、占い師は「あなたとあの子のあいだ」を整える場所、と分けて考えていただくと、用途を取り違えずに済みます。両方を同時に使うことを、否定する専門家はほとんどいません。
「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちが繰り返し浮かぶ場合は、占いではなく、まず心療内科・精神科、あるいは「いのちの電話(0120-783-556)」へのご相談をお願いします。あの子は、あなたが先に逝ってしまうことを、何より望んでいないはずです。
Chapter 04言葉にならない気持ちを、ほぐしていく3つの方法
深いペットロスの中にいらっしゃる方は、ご自身の中の気持ちが整理されていないまま、ずっと抱えてしまっています。少しずつほぐしていくための方法を、3つに整理してご紹介します。
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「日記」ではなく、「あの子への手紙」として書く
日記は自分のために書くもの、手紙は相手のために書くものです。あの子に宛てて手紙を書くつもりで、便箋やノートに「今日あったこと」を書いてみる。書き始めると、自分の中で言葉になっていなかった感情が、思いがけずほどけてくることがあります。届ける必要はありません。書く、それだけで十分です。
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写真を「全部見る」ではなく、「1枚だけ選んで飾る」
写真フォルダを全部見ようとするから、開けないのです。最初に、いちばん優しい表情の1枚だけを選んで、目に入る場所に小さく飾る。それを毎日、ほんの一瞬眺める習慣にする。「全部」と「一切見ない」のあいだに、ちょうどいい距離が必ずあるはずです。
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誰か・どこかに、必ず「あの子の話」を持ち出す
家族に話せないなら、SNSの匿名アカウントでも、ペットロスのオンラインコミュニティでも構いません。週に一度でいいので、あの子のことを必ず誰かに話す習慣を作る。抱えている気持ちは、外に出さないと整理されないと言われています。占い師に話すのも、この用途に合っています。
Chapter 05写真をもう一度見られるようになるまでの、距離感
写真がもう一度見られるようになる日は、必ず来ます。けれど、それは「気合いを入れて見る」日ではありません。少しずつ、あの子との距離感が変わっていって、ある日ふと「今日なら見られそう」という瞬間が訪れる、というイメージに近いです。
その日を早めようとすると、かえって遠ざかります。逆に、上の3つの方法を続けながら、「いつか見られる日が来る」とだけ信じておく。それで、十分です。
あの子の側も、あなたが無理をして写真を見るより、自然に笑顔で見られる日が来るのを、待っていてくれているはずです。
抱えている気持ちを、最初に話してみたい方へ
Chapter 06最初に話してみるなら、こんな先生
深いペットロスのテーマは、占い師との相性がもっとも出やすい領域です。最初の数分で「この人なら、自分の沈黙ごと受け止めてくれる」と感じられるかどうかが、その後の鑑定の深さを決めます。
逆に、この場面で「あの子はあなたが立ち直らないことを悲しんでいます」のような追い打ちをかける先生は、絶対に向きません。脆くなっている時に強い言葉を浴びると、最後の支えまで崩れてしまうからです。
「あのこのこえ」では、深い悲しみを抱える方の声を、断定をせず受け止めてくださる先生に絞って、ご紹介しています。うちの子は幸せだったか、と問いかける方向けのご相談ページでは、3名の先生の特徴と、最初に話す時の流れをご案内しています。