いなくなって、まだ日が浅い方へ。この記事より先に、地域の保健所・動物愛護センターへの問い合わせ、警察への遺失届、近所への張り紙を優先してください。占いは、実際に探すことの代わりにはなりません。
Chapter 01「もう諦めたはず」なのに、夢に出てくる理由
迷子になった子を探しつづけた日々には、どこかで区切りをつけなければならない時がきます。張り紙をはがした日、捜索の問い合わせをやめた日、ごはんの器を片づけた日。多くの方が、そうやって自分で自分に「もう諦めよう」と言い聞かせて、日常に戻っていかれます。
けれど、迷子のお別れには、亡くなった子とのお別れと違うところがひとつあります。「最期」が、どこにもないことです。看取った記憶も、お骨も、お別れの言葉もない。生きているのか、もういないのかさえ分からない。区切りをつけたつもりでも、心のどこかでは、扉が半分開いたままになっています。
だから、何ヶ月、何年経っても、ふとした拍子に夢に出てくるのは、決しておかしなことではありません。似た毛色の子を道で見かけた日、引っ越しの片づけで首輪が出てきた日、季節がちょうど「あの頃」に巡ってきた日。閉じきれなかった扉から、あの子がふっと顔を出すのだと思います。
「諦めた自分」を、責めなくていい
夢を見たあと、「まだ生きているかもしれないのに、諦めてしまった」と、自分を責めはじめる方がいらっしゃいます。けれど、探しつづけることにも、日常に戻ることにも、どちらにも限界があります。諦めたのではなく、抱えたまま、暮らしを続けてきた——そう言い換えても、まったく嘘にはならないはずです。
夢に出てきたのは、あなたが忘れていなかったことの、いちばん確かな証拠です。
Chapter 02帰ってくる夢・見つかる夢——夢の中身ごとの受け取り方
迷子の子の夢は、見た方によって中身がさまざまです。よくお聞きする夢を、いくつかに分けてみます。先にお伝えしておきたいのは、どの夢も「生きている」「亡くなっている」の証拠にはならない、ということです。そのうえで、受け取り方の手がかりとして読んでいただけたらと思います。
あの子が、家に帰ってくる夢
玄関の前に座っていた、窓の外から鳴いていた、いつもの場所で眠っていた——いちばん多くお聞きするのが、この夢です。夢占いの世界では、帰ってくる夢は「願いの表れ」と読まれることが多く、あなたの中で「帰ってきてほしい」という気持ちが、まだ温かく続いていることを映していると考えられます。期待が強い分、目覚めたあとの落差がつらい夢でもあります。
どこかで見つかる夢
知らない家にいた、誰かに抱かれていた、遠い町で見つけた——そういう夢を見た方は、「どこか別の場所で暮らしているのでは」と感じられることが多いようです。実際に、迷子の子が別のご家庭に保護され、そのまま暮らしているというケースもあります。ただ、夢の中の場所が現実の手がかりになるかどうかは、誰にも分かりません。夢を頼りに遠くへ探しに行く前に、Chapter 03 の確認を先にしていただきたいと思います。
元気な姿の夢、弱った姿の夢
毛並みがつやつやしていた夢を見て安心した方もいれば、やせ細った姿を見て眠れなくなった方もいらっしゃいます。どちらの夢も、あの子の「いま」より、あなたの「いま」の心配や願いを映していることが多いと考えられています。弱った姿の夢を見たからといって、あの子がいま苦しんでいると決めつけなくて大丈夫です。
何か言いたそうに、こちらを見ている夢
じっと目を合わせてきた、何かを訴えるように鳴いた——言葉にならない何かを受け取った気がする夢です。「あの子は何を伝えたかったのか」が頭から離れなくなる方が多く、アニマルコミュニケーションの先生に相談されるきっかけになることがいちばん多い夢でもあります。聞き方については、Chapter 05 でお話しします。
Chapter 03何年経っていても、確かめておけること
夢をきっかけに「もう一度だけ確かめたい」と思われたなら、その気持ちは大切にしていただきたいと思います。何年経っていても、現実の側でできることがいくつかあります。大がかりな捜索ではなく、心の中の「もしかしたら」に、ひとつずつ答えを出していくための確認です。
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マイクロチップの登録情報が、いまの連絡先になっているか
あの子にマイクロチップを入れていた場合、保護された先でチップが読み取られれば、登録されている連絡先に連絡が来る仕組みです。いなくなったあとに引っ越しや電話番号の変更をしていると、せっかく読み取られても連絡が届きません。登録先の情報が、いまの住所・電話番号になっているかを一度確かめてみてください。
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保護団体や、迷子・保護動物の掲示板を見てみる
迷子の子は、地域の保護団体や、個人の方に保護されていることがあります。都道府県や市区町村の動物愛護センターのホームページ、地域の保護団体のSNS、迷子・保護動物の掲示板などに、保護された子の情報が載っていることがあります。何年も前の子でも、特徴の似た子の情報が目に留まることがあるかもしれません。
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当時の届け出が、いまも生きているか
当時、保健所や動物愛護センター、警察に届け出をしていた場合、その後どう扱われているかは地域によって違います。「いまからでも届け出を出し直せるか」「当時の届け出はまだ有効か」を、問い合わせてみるのもひとつです。
確認しても何も見つからないことのほうが、きっと多いと思います。それでも、「できることはやった」と自分に言える状態になっておくことは、このあと、あの子の気持ちを聞きにいくときにも支えになります。
Chapter 04「私のせいで、いなくなった」と、自分を責めつづけてしまう方へ
迷子のご相談でいちばん多く聞かれるのは、あの子の行方そのものより、「自分のせいで」という気持ちです。
- あの日、窓を閉め忘れなければ。
- 玄関を開けたとき、足元をちゃんと見ていれば。
- 首輪やリードを、もっと確かめておけば。
- もっと早く、もっと広く、探していれば。
- 途中で探すのをやめなければ。
どれも、あとから振り返ったからこそ見える「もしも」です。その瞬間のあなたは、いつもと同じ一日を過ごしていただけでした。家族を迷子にしたくて、窓を開けた人はいません。
亡くなった子の場合は、時間とともに「あの子はもう苦しんでいない」と思えるようになっていく方が多いのですが、迷子の場合は、「いまもどこかで、つらい思いをしているのでは」という想像が止まらず、罪悪感が薄れにくいと言われます。答えがない分、想像はどうしても悪いほうへ向かいがちです。だからこそ、その想像を一人で抱えつづけず、どこかで外に出していただきたいと思います。
迷子のあの子の気持ちを、聞いてみたい方へ
Chapter 05あの子に、いまの気持ちを聞いてみる
現実の側でできることをやり終えて、それでも心の中の問いが消えないとき、アニマルコミュニケーションや霊視の先生に、あの子の気持ちを聞いてみるという選択肢があります。迷子の子についても、気持ちを聞く相談を受けている先生がいらっしゃいます。
聞いてみたいこと、の整理
電話がつながると、気持ちが溢れて何から聞けばいいか分からなくなる方が多いです。迷子の子のご相談でよくお持ちいただく問いを、並べてみます。
- あの子は、いまどんな気持ちで過ごしているのか
- いなくなった日のことを、あの子はどう感じているのか
- 私のことを、怒ったり恨んだりしていないか
- 夢に出てきたのは、何かを伝えたかったからなのか
- あの子に、伝えておきたい言葉
初めての鑑定では、この中から1つか2つに絞ったほうが、限られた時間で深いお話になりやすいと言われます。
先に知っておいていただきたいこと
迷子の子のご相談で、ひとつだけ知っておいていただきたい聞き方があります。
- 聞くのは「どこにいるの?」より「いま、どんな気持ち?」。主語をあの子の気持ちに置くと、返ってくる言葉が、あなたを責めるものではなく、あの子のいまの話として届きやすくなります。
Chapter 06最初に話してみるなら、こんな先生
迷子の子のご相談で先生にお願いできるのは、居場所を突き止めることではなく、あの子のいまの気持ちに耳を傾けてもらうことです。「見つかるかどうか」の答えを求めて電話をすると、期待と落胆の間で揺れて、かえって区切りがつけにくくなってしまうことがあります。
ここでは、迷子の子の気持ちを聞く相談を受けている先生をご紹介します。最初に話してみる候補は、次のお二人です。
ほかの先生も含めたプロフィールは、寄り添う先生のページにまとめています。
迷子のお別れには、終わりがありません。けれど、終わりがないまま抱えていくことと、ひとりで抱えつづけることは、同じではないはずです。夢に出てきてくれたあの子の気配を、今夜は少しだけ、大切に思い出してあげてください。