Home·Feelings·残された同居動物が元気をなくして
your feelings

もう一匹の子も、
静かになってしまった。

あの子が逝ってから、
もう一匹の子が、ご飯を残すようになった。
鳴き方が変わり、寝ている時間が増えた。
自分の悲しみも、まだ整理できていないなかで、
——残された子に、どう寄り添えばいいか分からない方へ。

contents
  1. 同居の子は、なぜ急に元気をなくすのか
  2. 動物にも「ペットロス」のような状態はあるのか
  3. 残された子に、家族としてできる4つのこと
  4. やってしまいがちで、避けたほうがいい接し方
  5. 残された子の「気持ち」を、翻訳してもらう選択肢
  6. 最初に話してみるなら、こんな先生

Chapter 01同居の子は、なぜ急に元気をなくすのか

お別れから数日、もしくは数週間のうちに、残された子が明らかに変わる。ご飯を残す、寝てばかりいる、いつもの場所にいない、鳴き方が以前と違う——ご家族の悲しみがまだ整わないうちに、もう一段重ね重ねになってくる出来事です。けれど最初にお伝えしておきたいのは、同居個体が亡くなった後に、残された子の行動が変わるのは、獣医療の現場で繰り返し観察されている現象だということ。あなたの目の前で起きているのは、ごく自然な反応であって、特別なことが起きてしまったわけではありません。

理由はひとつではありません。亡くなった子と毎日のように接していた場合には、仲間を失ったことそのものへの反応がありますし、それに加えて、家の中の音の数・匂い・気配の量が一気に減ったことへの戸惑いも重なります。さらに残された子は、ご家族の声色・呼吸の浅さ・歩く速さ・夜の照明の使い方まで、ふだんよりずっと細かく拾っています。

つまり残された子は、亡くなった子の不在と、ご家族の悲しみの両方を、同時に受け取っていると考えられます。あなたが弱いから残された子が落ち込むのではなく、家全体の空気の変化が、残された子にも届いているだけのことです。あなたが「自分のせいだ」と背負う必要はありません。

「悲しんでいるのか、体調が悪いのか」を、最初にどう見極めるか

ご相談で最初に整理しておきたいのが、気持ちの落ち込みなのか、それとも身体の不調が同時に起きているのかという見立てです。残された子の変化は、見た目だけで判別できないことが多く、「ペットロス的な反応」と「内臓・口腔・関節などの不調」が同じ顔つきで現れることがあるからです。

食事を1〜2食抜く、寝る時間が少し増える、というレベルであれば、しばらく様子を見ても大きな問題にはなりにくいと言われます。けれど、水を飲まない/48時間以上ほぼ食べていない/嘔吐や下痢を伴う/呼吸が荒い/毛づくろいが極端に減った/体重が目に見えて落ちている——このあたりに当てはまる時は、占いや気持ちのケアの前に、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。脱水や持病の悪化が背景にあるケースは、放置できません。

この記事の以降の内容は、「獣医療で異常がないと確認できた」あるいは「医療と並行して心のケアも考えたい」段階を前提にしています。順番として、獣医療がいちばん下にあって、その上に気持ちのケアが乗るという構造を、最初に押さえておいていただきたいのです。

Chapter 02動物にも「ペットロス」のような状態はあるのか

ここ十数年、犬や猫の喪失反応について、海外の獣医行動学を中心に研究が進められています。完全に解明されているとは言えないものの、同居個体の死後、犬・猫の半数以上に何らかの行動変化が起きることが、複数の家庭調査で繰り返し報告されています。日本の臨床家の方々も、診療現場の感覚値として近い内容を話されています。

よく観察されるサインを、ご家庭でも気づきやすい順に並べてみます。

これらは「うちの子の気のせい」「甘え」ではなく、同居個体の喪失に対する、ごく自然な反応として知られているサインです。多くのケースで、数週間から数ヶ月のあいだに、新しいリズムへ少しずつ移行していくと言われます。早ければ2〜3週間で食事量が戻り始めますし、ゆっくりな子だと半年ほどかけて、波をうちながら整っていく印象です。

「すぐ戻る子」と「時間がかかる子」の差は、何で決まるのか

同じ家庭の中でも、残された子のペースには個体差があります。亡くなった子との関係の濃さ・年齢・性格の警戒心の強さ・家の中での序列などが、戻りの速さに影響すると言われています。とくに、亡くなった子が家庭内のリーダー格だった場合や、長く一緒に過ごしてきたペアだった場合には、戻りが緩やかになる傾向があります。

ですから、隣の家の犬は3日で戻ったのに、うちの子は3ヶ月経っても戻らない——という比較は、あまり意味がありません。比較する相手は、よその子ではなく、うちの子の先週・先月です。先週よりほんの少しでも食べる量が増えていれば、それは前進だと受け取って構いません。

身体に出ているサインは、止めずに「観察ノート」へ書き留める

残された子の変化に気づいた時、ご家族の側でできるいちばんのことは、毎日3行だけのメモを残しておくことです。日付、食べた量、起きていた様子、変わったことが一つでもあれば一行——それくらいのサイズで構いません。書き留めておくと、獣医師に相談する時の資料にもなりますし、占いの場で「何を聞きたいのか」をはっきりさせる材料にもなります。

頭の中だけで覚えておこうとすると、変化が「ずっと悪い」のように丸めて記憶されてしまいがちです。書いてみると、思っていたほど一直線に悪化はしていないことに気づく方も少なくありません。

残された子のことをご相談に来られる方は、ご自身もほとんど眠れていないことが多いんです。けれど、向こうの側に聴いてみると、亡くなった子のことよりも、ご家族の表情や呼吸の浅さのほうを気にかけている、と返ってくることが多いように感じます。残された子をケアするはじまりは、ご家族のほうの呼吸を、まず深くしてあげることなのかもしれません。 あるアニマルコミュニケーターの先生から伺った言葉

Chapter 03残された子に、家族としてできる4つのこと

ここからは、ご家庭で取り入れやすいケアを4つに整理します。どれも特別な道具や知識を必要としないものばかりで、明日からでも始められます。順番にやる必要はなく、今日のご自身の余力と相談しながら、できそうなものから一つずつでじゅうぶんです。

1. ふだんのリズムを、できるだけ崩さない

食事の時間、散歩の時間、寝る場所、声をかけるタイミング。環境の安定が、いちばんの薬と多くの臨床家が話されます。葬儀やお別れの手続きで、ご家族の生活が普段どおりにいかない時期ですが、最低限のリズム——朝のごはんの時間、夜のひと撫での時間——だけでも残せると、残された子の不安はずいぶん軽くなります。

もし、ご家族が外泊や葬儀の準備で家を空ける時間が増えそうな日は、家の音と匂いをできるだけ残しておくのもおすすめです。テレビや音楽をいつもの音量で流しておく、ご家族の使っていた服をベッドの近くに置いておく——それだけで、残された子の体感する「家の濃度」が落ちにくくなると言われています。

2. 触れる時間を、少しだけ増やす

過剰に構いすぎる必要はありません。けれど、ふだんよりほんの少しだけ、撫でる時間や声をかける回数を増やすことで、残された子は「自分は忘れられていない」を身体で確認できます。一日に何度も長く抱きしめる、ではなく、ふだん撫でていた回数より一回多く、声をかけていた回数より一言多く——そのくらいの増やし方で十分です。

逆に、不安のあまり長時間抱き続けてしまうと、残された子のほうが「いつもと違う」を感じ取って、かえって落ち着けなくなることがあります。普段の延長を、ほんの少しだけ濃く。これが、残された子にとっていちばん負担の少ない触れ方です。

3. 亡くなった子のものは、急いで片付けない

ベッド・おもちゃ・食器・首輪。すぐに片付けてしまうと、残された子の中で「なぜ突然、すべてが消えたのか」が処理しきれなくなることがあります。残された子が興味を示さなくなるまで、しばらくそのまま置いておくほうが、自然な区切りに近づきます。

残された子が、亡くなった子のベッドに入って眠ろうとしたり、匂いを嗅ぎに行ったりする様子を見ると、ご家族のほうがつらくなる場面もあります。けれど、それは残された子なりの「お別れの工程」であって、止める必要はありません。匂いが薄れていくスピードに合わせて、残された子の中の整理も進んでいくと言われます。

4. ご自身の悲しみを、隠しすぎない

「残された子の前では泣いてはいけない」と無理に隠す必要はありません。動物は、ご家族の感情の不自然な抑え込みのほうを、強く感じ取ると言われています。普段笑顔だった人が、急に表情をなくしてしまうのは、残された子から見るといちばん不安の強い変化です。

泣いてもいい、ただ、抱きしめながら泣く。あるいは、撫でながら「淋しいね」と声に出す。それで、残された子には「ご家族が悲しんでいるが、自分は嫌われたわけではない」というメッセージが、ちゃんと伝わります。ご家族の気持ちが先に整うことが、残された子の落ち着きにも返ってくるのは、こうしたしくみによるものだと考えられています。

Chapter 04やってしまいがちで、避けたほうがいい接し方

よかれと思ってしてしまいがちですが、残された子にとっては負担になりやすい接し方を、いくつか整理しておきます。ご家族の不安を、残された子に転送してしまう形になっていないか、いちど確かめていただきたいのです。

これらに共通するのは、残された子のためというより、ご家族の不安を埋めるための行動になっているという点です。残された子の側に立ってみると、いつもと違う密度の愛情、いつもと違う食事、いつもと違う場所、いつもと違う期待——変化が一気に押し寄せてきて、戻る場所が見当たらなくなる、という状況になりかねません。

とくに気をつけたい「新しい子をすぐに迎える」決断

喪失感のあまり、亡くなって間もない時期に新しい子を迎えようとされる方がいらっしゃいます。これは、ご家族の側の埋めかたとしては自然な気持ちですが、残された子にとっては、もっとも負担が大きい変化のひとつになりやすいと言われます。家のリズム、序列、匂い、注意の配分が、また一気に変わるからです。

新しい子を迎えるかどうかは、別記事の「新しい子を迎えていいのかを、本人に聞きたい方へ」でも詳しくご案内しています。ここでお伝えしたいのは、残された子が落ち着いてから決めても、決して遅くないということです。急がなければいけない決断ではありません。

「亡くなった子からのメッセージ」と決めつけすぎない

残された子が、急にいつもと違う場所で寝ていた、亡くなった子のおもちゃを咥えてきた——そうした行動を、すべて「亡くなった子からのメッセージ」と意味づけしてしまうのも、避けたいパターンです。意味づけ自体が悪いわけではありません。けれど、残された子のいまの行動を、亡くなった子の代弁としてしか見なくなると、残された子そのものを見失ってしまいます。

残された子は、残された子として、いまの一日を生きています。亡くなった子の延長線ではなく、独立した一個体として、その子の表情を見てあげる時間を、意識的に確保していただきたいのです。

Chapter 05残された子の「気持ち」を、翻訳してもらう選択肢

行動の変化が長く続いている、ご家族の見立てに自信が持てない、獣医療では身体的な異常が見つからなかった——そういう場面で、残された子の気持ちを、第三者に翻訳してもらうという選択肢があります。アニマルコミュニケーションの中には、亡くなった子だけでなくいま生きている子に対する鑑定を受けつけている先生がいらっしゃいます。

よくお持ちいただく質問を、整理してみます。

初回の鑑定では、上記から1つに絞るのが、限られた時間を深く使うコツです。「全部聞こう」と詰め込むと、どの問いも浅いまま電話が切れてしまいがちで、節目の時間がかえって慌ただしくなってしまうからです。

「いま生きている子」の鑑定で気をつけたいこと

生きている子の鑑定は、亡くなった子の鑑定と少し違うところがあります。残された子はいま、毎日ご家族の前で生きているので、鑑定で受け取った言葉が、その後の接し方に直接影響します。「ご家族の悲しみが負担になっています」と聞けば、ご家族はそれ以降、無理に明るく振る舞おうとしてしまうかもしれません。けれど先ほど書いたとおり、感情の不自然な抑え込みのほうが、残された子には伝わってしまうのです。

鑑定で受け取った言葉は、生活の中で「半分くらいの強さ」で運用するのが、ちょうどよい距離感だと言われます。受け取って、まず一晩置いてから、明日の自分の動き方に少しだけ反映させる——それくらいの速度で十分です。

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残された子の様子を、聞いてみたい方へ

超弦理論 ねるふ 先生
霊視+アニマルコミュニケーションを併用される先生。亡くなった子と、残された子の両方に同時に通じる対話が扱えるタイプで、多頭飼育のご家庭からの相談実績も多くいらっしゃいます。「あの子と、残された子、どちらの気持ちもいちどに整理したい」という時に、最初に頼られる先生のおひとりです。
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Chapter 06最初に話してみるなら、こんな先生

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